水素の臨床研究

水素はエセ科学ではない!医療現場でも臨床研究がスタート

近年、水素による健康・美容法が注目を受けていますが、なんとなく怪しい…と考えている人もいるのではないでしょうか?そんな中、大学病院など医療現場では実際に水素を使った研究治療を行っているところも。この記事では、医療分野で実際に行われている水素を使った治療について紹介します。

■水素を使った治療はエセ科学なのか?

芸能人のがん治療で注目された水素風呂。個人クリニックの中には、水素風呂のような水素を用いた治療を自由診療で行っているところもあります。しかしながら、話題となった芸能人の方は、がん闘病の末に他界されたため、水素を使った治療法や健康法を疑問視する人を増やすきかっけとなりました。
水素が体に及ぼす効果については、まだまだデータ数が少ないのが現状です。しかし、水素に関する動物実験では、体への効果も確認されており、医療分野で応用化する動きも出てきています。国内では、大学病院を中心に公的な立場の医療機関が、水素を用いた臨床研究を行っています。

■慶応大学病院で行われている水素ガス吸入療法

国内で水素を使った臨床研究を取り入れたのが、慶応大学病院です。具体的には、水素ガスの吸入を行う治療法で、主に、不整脈で心臓の停止が起きている患者さんに対して行う救急蘇生のひとつとして行われます。
心臓は血液を送り出すポンプの働きがあり、停止してしまうと、体の臓器がダメージを受けてしまう可能性が高くなります。そのため、心停止後の蘇生で命は助かっても、体の一部が麻痺したり、話せなくなってしまうなどの障害が残ってしまうことがほとんどでした。
水素吸入療法では、人工呼吸で送る空気に水素を含ませて、一定の時間を吸う治療法です。いくつかの実験で、水素ガスには細胞のダメージを抑える効果があることが明らかになっています。心停止した患者さんに水素ガスを吸入させることで、体が回復した後に後遺症を残すリスクを下げることが期待されています。

■水素吸入療法のメリット

水素吸入療法では、水素ガスを直接取り込むことで、体の中の有害物質を無毒にできる可能性があると考えられています。特に、慶応大学病院は水素吸入療法のケースでは、水素ガスの吸入によって、心停止からくる脳の酸欠によるダメージを軽くできる可能性があると考えられています。
慶応大学病院での水素吸入療法は、あくまで心停止の蘇生処置のひとつで、臨床研究の段階です。しかし、今後水素ガスの効果が明らかになれば、そのほかの病気の治療にも取り入れられる可能性が高いといえるでしょう。すでに医療機関で行われている水素療法を、いち早く取り入れてみるのもよいでしょう。

■自宅でも水素ガスの吸入が可能

信頼性の高い大学病院でも行われてる水素吸入療法ですが、実は自宅でも手軽に行えるものです。毎日の健康サポートに水素を取り入れたい人におすすめなのが、自宅用の水素吸入器を購入することです。
水素ガスの吸入そのものは、大がかりな装置を必要としないため、コンパクトなタイプのもので十分効果を期待できます。なお、水素ガスの吸入によるメリットはまだ確定した段階ではありません。毎日のセルフケアに水素を使いたい人は、水素ガス吸入器を取り入れてみることを検討してみるとよいでしょう。

■水素ガスを吸入して体のメンテナンスを行おう

水素水や水素風呂をきっかけに何かと疑問視されることの多い水素療法。水素の体に対する効果は、動物実験をはじめ実証されつつあります。最近では、個人クリニックだけでなく大学病院のような公的な医療機関でも、水素を用いた臨床研究がスタートしています。水素に興味のある人は、水素ガスの吸入から始めてみるのもよいでしょう。

ところで、医療の現場ではどのような通信手段が使われているのでしょうか?従来のFAXはもちろんですが、インターネットFAXを導入している医療施設も多いようです。


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