水素の小ささによるメリットと、小さいことのデメリット
・水素は小さいからこそ様々な場所に届きやすい
水素は抗酸化作用があることで知られていますが、他の抗酸化作用がある成分と比べて非常に小さいことも見逃せません。化学の勉強では元素記号を覚える作業に苦しめられた人もいるかもしれませんが、元素記号でまず登場するのが水素です。元素記号は原子番号の順番で並んでいるため、必ずしも大きさに比例するわけではありませんが、概ね小さいものほど先に来る傾向があります。水素は元素記号でまず登場するように、極めて小さいという特徴を持っており、これも水素が様々な商品に使われている理由の1つです。それだけ体が小さいからこそ、水素を使うことで体の様々な場所に行き渡る効果が見込めます。善玉の活性酸素を攻撃せず、悪玉の活性酸素のみを狙い撃てるという点も魅力ですが、小さいからこその汎用性も押さえておきたいポイントです。このように、抗酸化作用の面で効果が期待できる水素ですが、一方で難点も存在しています。それは水素が気化しやすい点で、かつてブームを巻き起こした水素水に対して厳しい目が向けられるのは、ここに問題があるからです。
・水素関係の品の全てがよいとは限らない
国民生活センターの調査により水素水のペットボトルには水素が含まれていなかったことが明らかになるなど、本当に水素水に水素が含まれているのか、効果があるのかを疑問視する声が目立ったため、イメージダウンにつながりました。先に書いたように水素は非常に小さく、すぐに気化して逃げてしまうことから、どうやって水素を体内に取り込むかがポイントです。水素をあらかじめ充填させるのはなかなか難しいため、その場で水素を発生させる商品を使う手があります。たとえば、水素風呂はその場で機器により水素を充填させる方式のため、一定の期待が持てるのです。逆に、同じくお風呂に関するものでも入浴剤タイプの商品は、ペットボトルのように水素の充填には不安が残ります。
このように、水素が関係していればどんな商品でも効果があるわけではないので、いかにして本当に効果が期待できるものを探すのかが非常に重要です。先に書いた国民生活センターの調査でも、健康や美容に効果があるような宣伝文句に対しての指摘があり、これらのフレーズは法律に触れる可能性があると国民生活センターは判断しました。基本的に、メーカーはやや大げさに宣伝する傾向があるため、その言葉を鵜呑みにしてはいけません。水素についてよく調べて、本当にこの水素の使い方で効果が得られるのか疑問を持つことも需要なポイントです。
